医食同源〜最近のお気に入り

 


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最近のお気に入り。マヌカハニーアガベシロップ、ジンジャー、アップルとレモン果汁のエキス。身体の水分の停滞を促す作用もありますし、マヌカハニー入りでウィルス感染予防にも適しています。紅茶に入れても美味しいし、氷水で割って飲んでもいいです。「生活の木」で買えます。

ひとの身体は食べたもので出来ていますから、漢方もそうですが「未病」を防ぐために摂取するものを気にしていくのはとても大切なことだと思っています。

医食同源」という言葉があります。病気を治す「薬」と「食べ物」とは、本来根源を同じくするものであるということ。食事に注意することが病気を予防する最善の策である、また、日ごろの食生活も医療に通じるということですね。

 過度な砂糖を摂るのを控えたり、食品添加物などをなるべく摂らないように気を付けたいものです。

今日は、じめじめした梅雨の時期、冷房の効きすぎる夏の時期にお勧めの漢方のお話を書きます。

~梅雨は湿邪の季節~
うっとうしい梅雨の季節になり、じめじめとした湿気は、身体にこたえるものです。

低気圧が近づくと頭痛が起きる、具合が悪くなる・・・という方は多いですね。湿邪がたまっているかもしれません。「身体が重い」「頭が痛む・重い」「めまい・立ちくらみがする」「車酔いしやすい」「悪心・嘔吐がある」などは、“水滞”のサインです。目の症状では「目が疲れやすい」というのが多いです。

特に梅雨から夏にかけて、水滞体質の方は、概して冷えの強いことが多いので保温に努めましょう。冷房で身体を冷やさないこと、冷たい飲食物を控えることが大切です。

適度な発汗を促すこと、気・血を巡らせることも、水滞の解消には必要です。

利尿や発汗、温熱作用による代謝機能向上などにより、体内に停滞した水を除きます。
代表的生薬としては「猪苓」などがあり、この時期にはこれらを含む「五苓散」や「猪苓湯」が頭痛や尿トラブルなどに頻用されます。

特に冷えの強い病態では、「乾姜」や「附子」を含む処方が使われます。

漢方では、「肝は目と深い関係がある」と言われています。その「肝」は血を貯める機能や、体の気の流れを担保する機能があります。この肝の機能を低下させるような「気の流れの滞り」が症状を起こす時もあれば、水滞によって起きた他の臓腑の機能低下によっても症状が引き起こされることがあります。

四物湯」が良く効きますし、そのバリエーションが効きます。つまり、「腎臓に水を与える」「肝臓の火と欝を取る」「胃腸の火を取る」「目の火を取る」ことをやればいいのです。

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特につらい眼精疲労には漢方薬の中で「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」がおすすめです。「六味地黄丸」に古代より目にいいとされている、菊花と枸杞子(くこし)を加えた処方です。「滋腎養肝(じじんようかん)」の考えをもとに、体の衰えを回復し、体にたまった余分な水分や熱を排出し、腎臓と肝臓の機能を活性化させるために必要な生薬を配合した漢方薬です。

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「地黄(じおう)」は滋養強壮と血糖降下を促し、「山茱萸(さんしゅゆ)」は止汗効果、「山薬(さんやく)」は消化吸収を助ける働き、「茯苓(ぶくりょう)」は胃腸の改善に効果を発揮します。「沢瀉(たくしゃ)」には利尿作用を促す成分が含まれています。今の時期にぴったりな漢方薬だと思います。ドライアイにも効果があります!

意外に即効性がありますので、眼精疲労や肩こりでお困りの方はご相談ください。

 

おおたけ眼科